(無彩色)

孤独を知らない
シルバーグレイ

彼が恋したユーイェンモー
けれども、象牙は答えなかった
チャコールグレイの昔話
鉛色の夢
スカイグレイは無邪気に尋ねた
鈍色の蝕み

乳白色に淀んで沈む
パールグレイ
が語ること
抱きつぶした亡骸の色、アッシュグレイ

彼はモスグレイの向こうで待っている
綺麗に汚れた灰白色
ここは誰も知らない純白の世界
そして、汚れも知らない漆黒に埋没する