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夏
あるひ、それはとてもあついひ
そこには死臭すら漂わない
茹だる部屋の中の妄想
夏、私は彼を見失った
(下劣なだけの世界)
春
そのひ、それはとてもうららかなひ
ひどく静かな訪問者はその扉をノックする
残酷なだけの夢
春、私は彼のかけらを手に入れた
(始まりはいつも沈黙)
秋
このひ、それはとてもしずかなひ
そこには穏やかな雨だけが降っている
私が初めて伸ばした手
秋、彼は未だに戻らない
(下らない妄想の始まり)
冬
いつか、それはとてもさむいひ
そこは凍えるばかりの空の下
手折られた真実
冬、私はようやく彼を見つけた
(残酷な春がやってくる)
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